僕は自分の身辺には美しい物しか置かない。
それは服や家具、住んでいる屋敷、庭はもちろん、仕事も、
そして恋人は当然のこと。
女性でも男性でも、姿かたち、才能、気性の際立った者に目がない。
他人の中には僕の事を鼻もちならないナルシストというような輩も、
節操のない博愛主義者と言うような者もいるが、右から左へと聞き流す。
聞いて美しくない言葉は心に留めないことにしている。
美しいものだけが僕の傍らにいられるのだ。
だが、今僕の傍には誰もいない。
相手を探そうとすればいくらでもいるだろう。
しかし、ふさわしい者しか招くつもりはない。
僕の傍らに、そして、我が家のアトリエに。
そこには赤い子牛革で張られた、お気に入りのchaise loungeがある。
寝椅子
KUMI様。気に入っていただけたら幸いです。
chaise lounge シェーズロングと読むそうです。
イラストを見て頂ければ分かると思いますが、カウチと同様に寝転がる事も出来る長めのソファーです。
ラブソファーとも言うそうですが、カウチもラブソファーも語感が良くないので、こちらの名前に致しました。
いよいよ本編では悠季のロン・ティボー挑戦となり、この後どんな結果が出るか、楽しみです。
悠季が優勝するかどうかで活躍の場が変わってきますので、未来予想のこの話の中ではあいまいにしてあります。
ぜひ優勝して貰いたいところです!
圭の昔の恋人には事欠きませんが、彼らがみんな悠季のファン(兼求愛者)になっていくとなかなか面白いかなあと思いまして(爆)今回のお話となりました。
KUMI様のご希望どおり、ちょっとだけウィーンの方たちにも出てきてもらいました。